「照射数」とは何か:基本知識
照射数(ショット数)についての基本を理解することで、コースの「本当の価値」が見えてきます。
1ショット=1回のレーザー照射
「ショット数」とは脱毛施術中にレーザーを照射する回数のことです。脱毛機器のヘッドを押し当てて1回照射するごとに1ショットとカウントされます。
脱毛部位の面積が広いほど、密に照射するほど、必要なショット数は増えます。例えばヒゲ(顔全体)を1回施術するのに必要なショット数は、クリニックや機器によって異なりますが、一般的に数百〜1,000ショット程度かかることがあります。
「1回の施術」≠「同じ照射量」
ここが重要なポイントです。「5回コース」と書かれていても、各施術で照射するショット数・照射出力(ジュール/cm²)は、クリニック・担当者・機器設定によって異なります。
「1回の施術で200ショット照射するクリニック」と「500ショット照射するクリニック」では、同じ「5回コース」でも総照射量が2.5倍違います。この違いが脱毛効果に直結します。
激安コースの「カラクリ」3パターン
なぜ同じ「5回コース」なのに価格が2〜3倍も違うのでしょうか。激安コースによく見られる3つのカラクリを解説します。
カラクリ1:照射出力(パワー)を極端に下げている
照射出力(ジュール/cm²、フルエンス)が低いと、毛根へのダメージが不十分で脱毛効果が出にくくなります。1回の施術コストを下げるために出力を低く設定しているクリニックは、「安い」代わりに「効果が出るまで多くの回数が必要」という状況を生み出します。
効果が出ないので追加コースを買わざるを得なくなり、結局総額が高くなる——というケースは消費者センターへの相談でも多く見られます。「照射出力を最大に設定してほしい」と言っても断られる場合は要注意です。
カラクリ2:照射範囲(部位の面積)を限定している
「全顔脱毛」と書かれていても、実際に照射する範囲が限定されているケースがあります。例えば「ヒゲ(鼻下・顎のみ)」と「ヒゲ(全顔:頬・もみあげ・あご下を含む)」では照射面積が全く違います。
「脱毛する部位の範囲」を契約前に正確に確認しましょう。「地図で見せてもらう」「写真で確認する」ことで曖昧さを排除できます。範囲が狭い場合は追加部位に追加料金が発生することがあります。
カラクリ3:毎回の照射数が固定で少ない
「ヒゲ脱毛1回あたり100ショットまで」というように、1回の施術で行える照射数に上限を設けているクリニックがあります。毛量が多い部位では1回の施術で効率的に照射できず、「規定の回数では終わらないため追加コースが必要」という状況に陥ります。
「1回の施術で部位全体を照射しますか?それとも回数で制限がありますか?」とカウンセリングで確認しましょう。
部位別の適正な照射数目安
適正な照射数の目安を部位別に知っておくことで、クリニックの施術内容が適切かどうかを判断できます。(以下はあくまでも一般的な目安であり、使用機器・毛量により異なります)
ヒゲ(顔全体)の適正照射数
ヒゲ全顔(鼻下・顎・顎下・頬・もみあげを含む)を1回施術する場合、一般的に300〜800ショット程度が適正とされています。照射面積と毛量によって変動します。
1回の施術で「100ショット以下」の場合は照射範囲が非常に限定的か、照射密度が低い可能性があります。クリニックに1回あたりの照射数を確認することをおすすめします(ただし機器・方式によりショット数の概念が異なる場合もあります)。
全身脱毛の適正照射数
全身(顔・VIO除く)を1回施術する場合、1,000〜3,000ショット以上が必要な部位もあります。特に脚・背中など面積の広い部位は多くの照射が必要です。
「全身5回コース60,000円」のような超格安コースでは、照射範囲の限定・出力の低さ・照射密度の低さのいずれかが価格の安さの理由になっている可能性が高いです。
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「回数」より重要な「照射出力」の見方
実は「照射数」よりもさらに重要なのが「照射出力(フルエンス)」です。
照射出力(フルエンス)とは
照射出力とは「1cm²あたりに照射されるエネルギー量(ジュール)」のことです。通常「J/cm²(ジュール/平方センチメートル)」で表します。この数値が高いほど毛根へのダメージが大きく、脱毛効果が高くなります。
脱毛に必要な最低限のフルエンスは「脱毛閾値」と呼ばれ、毛の色・太さ・肌色によって異なります。閾値を下回る出力では脱毛効果が得られないため、いくら照射数が多くても意味がありません。
適正な出力かどうかの確認方法
施術前に「今日の照射出力は何J/cm²ですか?」とスタッフに聞いてみましょう。明確に答えられないクリニックや、「お客様にはお伝えできない情報です」と回答するクリニックは透明性に欠けます。
初回パッチテスト後に「この出力では物足りない気がするのですが、上げることは可能ですか?」と確認することも有効です。肌の状態・痛みの感覚によって出力を上げられる余地がある場合、プロのスタッフなら適切に対応してくれるはずです。
正しいコース選びの3つの質問
カウンセリング時に必ず確認すべき3つの質問で、コースの「本当の価値」を見極めましょう。
質問1:「1回の施術でどこまで照射しますか?」
「ヒゲ全顔の場合、1回の施術で頬・もみあげ・あご下まで全て照射しますか?部位の制限はありますか?」と確認しましょう。「施術時間内で照射できる範囲まで」という曖昧な回答は要注意です。
質問2:「追加料金が発生するケースはありますか?」
「コースに含まれない追加料金(麻酔代・シェービング代・施術時間超過料・部位外照射代など)はありますか?」と確認しましょう。広告の料金に含まれないオプション費用が多いクリニックは、表示価格より実際の負担が大きくなります。
質問3:「同じ回数で他院と効果が違う理由は何ですか?」
「他のクリニックと同じ5回コースでも料金が大きく違いますが、その理由を教えてもらえますか?」と直球で聞いてみましょう。使用機器の違い・照射出力の違い・照射範囲の違いを明確に説明できるクリニックは信頼性が高いです。